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これが投資家心理として天底を形成しやすい数理株価表だ
東電のナンピン買い作戦は永遠不滅の投資ノウハウの見本
株式市場は42年リサイクル!?天文学と占星術の日柄・時間論
聖書の知恵でも株式市場は40年サイクル
1ヶ月、4〜5週は株式市場では強力な節目となる
日本の景気サイクルは2〜3年周期で変動している
日本経済・株式市場は40年間の長期低迷サイクルの真只中
『頭で儲ける時代四月号』の株特集で公開した出来高に関する検証データ

これが投資家心理として天底を形成しやすい数理株価表だ
 バーゲンセールの値札で、400円とか700円といった値は見たことは無いでしょう。

 あまりにも中途半端な値だからです。

 自動販売機で缶ジュースを買う時も同じで、100円、120円が主ですが、よく考えてみると、コーンスープなどはコストが高いはずですし、対して「水」はどうでしょう。

 つまり売り手としては、コストが異なっていても、買い手が求めやすい価格に設定してあるのではないでしょうか?
 相場の世界で特に天底の時の株価、それは一株利益等のファンダメンタルズよりも人間の心理価格ではないでしょうか?

 「相場は世界最大の心理実験室」と言われていますが、それならば天井と底の株価は、投資家集団の異常心理によって形成されると考えたほうが説明がつきます。

 また、値動きそのものは物理・数学からアプローチされるソフト開発者が大半ですが、むしろ簡単な計算式で説明できるものです。

 そこでまず発見したのは、投資家心理として、天底を形成しやすい株価ゾーン、これが以下公開する数理株価表(25頁参照)です。

 まずは、Aゾーンですが、いわば3ケタと4ケタの境となっている強力な抵抗帯とお考え下さい。

 実際に3ケタが長かった株が、4ケタゾーンに挑戦して、一時的に1000円台に入っても、残念ながらキープできないケースが多いものです。これが投資家層が異なることも一因です。

 つまり、3ケタなら1000株で数十万円ですが、4ケタとなると1000万円以上となり、一般の投資家の大半は手が出ないものです。

 このことは、月足チャートで過去20年間を遡って検証することで御理解いただけるものと思います。

 さらにAゾーンには、中心値1000円、上限値1220円、下限値900円と記されていますが、これらの株価ラインは、やはり天底および押し目、戻り高値等で示現しやすいもので、後述する数理計算式と併用することで活用価値がアップします。

 次にAゾーンの下はBゾーンとなるわけですが、その間、つまり900円未満、556円以上を「空間」と呼んでいます。

 この「空間」の株価ゾーンは、主に低位株や急騰株では買った株の利食い売りゾーンとして活用することは多いものです。

 Bゾーン、Cゾーン、Dゾーンと、同じような価値のゾーンが続いていますが、Eゾーンだけが異なります。

 中心値100円イコール下限値です。これは99円以下の1ケタ株価イコール倒産リスクと考えて、対象外としているためです。

 最初はこの数理表だけでも大発見でした。実際のチャートにこの表をあてはめるだけでも、「この株は天井圏だから買いは見送りだ」「これはそろそろ買いを狙える」と相場仲間に自慢げに、分析結果を話したものです。

 しかしながら、どうしても限界があり、実際の株の動きはゾーンからゾーンへと移るとはかぎらないため、利食いのタイミングを失っていまうことがありました。

 そこで、動反動の力学的な原理を数字にあてはめてみました。

 有名なギャン理論でも、国内のチャーチストでも、「半値」水準を重視します。「半値」つまり高値の0.5倍水準で下げ止って反発するケースは多いものです。

 逆に安値から「二倍」は、多くの銘柄が高値天井となりやすい水準です。

 ここから、高値をH、安値をLとして次の公式が考えられます。

  高値(H)×0.5 = 底値の目安

  安値(L)×2.0 = 天井の目安

 注目したい点は、0.5倍と2.0倍が「逆数」になっていることです。
 同様に高値から三分の一が底値なら、底値の三倍が天井となります。

  高値H×0.33 = 底値の目安

  底値L×3.0 = 天井の目安

 さらに商品の値引き率で考えると「三割引き」はよくあります。つまり売り手としては、在庫処分として三割引きなら損にならない水準でしょう。同時に買い手としては魅力が今一つでしょうか?

 これが四割引きとなる売り手としては出血サービス、いわば「持っていけ!!」と叫びたいレベルでしょう。

 この四割引きは、数理表では、BからCゾーンにかけての下げにあてはまります。

  500円×0.6 = 300円

 また、先ほどの「半値」「三分の一」はそれぞれ、AからB、AからCの下げに近いものとなっています。

  1000×0.5 = 500円

  1000×0.33 = 330円

 さらに割り引くとどうでしょうか?

「半値、八掛け、二割引き」

 これが有名な値引き水準ですが、数字にすれば、

  高値H×0.5 (半値)

  高値H×0.4 (半値の0.8倍)

  高値H×0.32 (上記の2割引き)

 最後の0.32倍が、三分の一水準の0.33に近いことは明らかです。

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東電のナンピン買い作戦は永遠不滅の投資ノウハウの見本
 東京電力などは倒産リスクは限りなくゼロの銘柄です。

 株式の額面の関係で、3000円でも100株、つまり30万円で買えます。

 つまり他の銘柄で考えれば300円の株と同じです。

 この東電をナンピン買いする場合、3000円で100株買ったなら、3000円はCゾーンですから、下のDゾーン(1800〜2220円)まで下げるのを待って、2000円(あるいは2220円)でさらに100株(あるいは倍の200株)買う作戦です。

 こうすれば平均買いコストを下げることになり、戻れば最初に買い値の3000円以下でも利食い可能となります。

 「なあんだ、つまらないよ!!」と言わないでいただきたいものです。

 ここで読者に認識していただきたいことは、公開された投資技術は、その大半が公開された時点から一定の期間が過ぎると、ダマシが増えることです。

 あえてこの東電のナンピン買い作戦を取り上げたのは、公開されても寿命が尽きない投資ノウハウの見本としてです。

 さらに、「見本」と表現したのは、東電であっても将来、太陽光発電の効率が大幅に改善され、コストも家電レベルとなって、個人から大手企業まで自家発電できる時代となれば、ナンピン買いの対象外になってしまいます。

 相場の世界は物理・数学の世界とは根本的に異なります。過去100年だろうと、のべ数年で数千年だろうと、一つの傾向が公開されると、それに従って儲けようとする投資家と、それらの投資家を食い物にしようとするグループが現われるものです。

 相場に絶対はありません。必ず創意工夫を忘れないで、この山中式を御自身の○○式にアレンジされて相場に立ち向かわれることをおすすめします。



数理投資法の出版は2001年12月

出版一年後には、巻末の公開予想の通りDゾーン(中心値2000円 1800〜2220円)に下落しました。
↑の最安値は共に2005円で、ダブル底形成してから上昇しました。

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株式市場は42年リサイクル!?天文学と占星術の日柄・時間論
 「あんなもの(占星術)当たるわけない」と考える方も多いはずです。さらにもう少し突っ込んで「いいですか、あれほど遠くにある惑星が地上の人間に与える影響などゼロに等しい。重力や潮力のパワーを考えてみなさいよ」と物理学に通じた人や天文学者は言われるはずです。

 しかしながら、ここであえて反論してみたい点があります。それは、この太陽系、そして銀河系全体に観察される一定の数学的秩序です。占星術を信じる天文学者はいなくても、創造者、あるいは宇宙の運行をコントロールする設計者、知性の存在を信じる天文学者は少なくないようです。

 さらに人間の肉体のリズム(サーカディアンリズム)を研究すると不思議なことに、あの遠い黒の自転周期とピタリ一致したりするものです。

 では前置きはこれぐらいにして、主なサイクルを次に紹介します。

●24年サイクル…天王星が太陽を一周する期間ですが、米国の小麦サイクルとして有名です。

 小麦相場は42年間の上昇と42年間の計84年間サイクルが観測されています。

 占星術では12星座に天空を区別するため7年間で一つの星座を通過し、その時代の流行等を与えるといわれています。
 筆者としては、上昇下降の42年間サイクルを国内の株式市場の上昇期と下降低迷期に区別するメインサイクルと考えています。7年間サイクルは後述する聖書のサイクルと一致していることからも興味深いものがあります。

●30年サイクル…土星が太陽を一周する期間です。米国の景気、株式市場では話題になるサイクルです。英語のゼネレーション(世代)を期間にあてはめる際は、この30年間を示すといわれますが、日本の場合はあまり明確に観察されていないようです。
 次に説明する木星の一二サイクルと最小公倍数である60年周期を形成します。この60年が古代バビロニアで研究され、東洋の暦の六十干支のもととなったようです。

●12年サイクル…これはおなじみの「午年」とか「未年」という十二干支のことで、木星が太陽を一周する期間のことです。
 これも月足チャート(4章)を見ていただくとメインサイクルとして観察されるものです。

●687日間(約2年)…火星が太陽を一周する期間です。

●1年間…これは当然のことですが、地球を太陽を一周する期間です。「そんなの当たり前じゃなかいか!」と言われるかもしれませんが、ギャン理論でも「アニヴァーサリー」つまり記念日と表現されています。
 チャートを見ていくと、毎年、ほぼ同周期に高値や安値をつけている銘柄があります。

●10ヵ月…金星が太陽を一周するサイクルで、人がその受胎から出産までの期間9ヶ月に近いものです。

●6ヶ月…これは地球の公転によって太陽に対する地表の角度が夏季(6月22日前後)と冬季(12月23日前後)で区別されるために生じるサイクルで、週で表わせば26週、移動平均線の基本周期です。

●3ヶ月…これも地球の公転と地軸の傾き(23.5度)によって生じる四季ゆえに、シーズンが3ヶ月、つまり12週間。これも26週と同様に移動平均線の基本周期。

●29.5日…よく知られている月齢周期。昔の暦は太陽暦と呼ばれ、この月のサイクルをそのまま1ヶ月としていました。そうすると1年は約360日弱となり、5年で1ヶ月のズレが生じるため、うるう月を加える年があったようです。

●24時間37分…これは隣の星、火星の自転周期ですが、後術する人間の一日の生理サイクルに限りなく近いものです。

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聖書の知恵でも株式市場は40年サイクル
 神様の聖なる書物を勝負事に使うなど、やはりバチあたりでしょうか?
 しかし、聖書、特に旧約聖書の古代イスラエルの国家法ともいえるリ津法・おきては実際に法律・国家法に大きな影響を与えてきました。
 3500年以上昔に書かれた、最古の聖典ともいえるのがモーゼ五書(映画「十戒」で有名な「出エジプト記」やアダムとエバの楽園追放やノアの方舟などの収められている「創世記」が含まれまる)です。
 その五書の中で「中命記」「レビ記」の記述で、借金の棒引き、つまり債務免除の規定年数が七年とされています。
 さて、とても聖書までは開く気にはならないという大半の読者のために、聖書の日柄に関する記述をそのストーリーのダイジェスト版を併せて間単に紹介してみましょう。
 何事も「急がば回れ」といいますから、ここは少し辛抱して下さい。
 では相場分析に役立てることができるように、その日柄(年数)中心に御紹介します。

 ●40年間…「十戒」の映画は有名ですが、ラストシーン近くで紅海が割れて神によって救われたイスラエル人たちが、荒野で失敗ばかりしたことは我々日本人の大半はよく知らないことです。
 イスラエル人の神様は民に「約束の地」を与える約束を彼らの父親、アブラハムに何と400年も昔にし、キチンと履行されるようにしたわけで、人間なら4〜5年前の契約でも忘れるのとは段ちがい、さすが神様です。
 ところが、エジプトを脱走してその地に民たちを導き、戦闘によって勝ち取らせるという展開から、神様ではない民、つまりイスラエル人達のほうが現実的・打算的になってきます。
 神様は何故か、その他(カナンの地)に対して情報収集を命じます。
 「神はモーゼに告げて言われた『人々を遣わして、わたしがイスラエル人に与えようとしているカナンの地を探らせよ』」民数 三−二五
 その報告内容は、確かにそのカナンの地は「乳と蜜が流れる」豊かな所ではあるが、その地の民族は強く、とても勝てるものではないというものでした。
 これにはイスラエル人たちの大半が落胆して『なぜ神は私たちをこの地に導いて来て、剣で倒そうとされるのか。私たちの妻子はさらわれてしまうのに。エジプトに帰ったほうが良くないか』民数一四-三
 これにはさすがの神様も怒ります。
 『あなたがたは死体となってこの荒野に倒れなければならない。あなたがたの子どもたちは、荒野で40年半間羊を飼う者となり、あなたがたが死体となってこの荒野で倒れてしまうまで、あなたがたの背信の罪を負わなければならない。あなたがたが、かの地を探った日数は40日であった。その1月を1年と数えて、40年の間あなたがたは自分の咎を負わなければならない』民数一四−32〜34
 さて読者もお気づきかもしれませんが、占星術・天文学で天王星の公転周期84年間、さらに小麦のサイクル(上昇42年、下降42年)のことを考えられたはずです。
 また、この聖書の言葉の裏に「世代の完全な交代」を神が意図したと考えることもできるでしょう。
 ついでながら、あの有名な「ノアの方舟」の際にも「40日40夜」大雨が降ったことが記されています。創世記七−12

 ●7年間…これもよく知られている聖書の冒頭で初めに神が7日間で天地が創造されたことも有名です。
 さらに最近の国内の経済状況を考えると、まさにこれだと総理大臣に教えたくなる命令は次です。
 『7年の終わりごとに、負債の免除をしなければならない。その免除のしかたは次のとおりである。貸し主はみな、その隣人に貸したものを免除する。その隣人やその兄弟から取り立ててはならない。』中命記一五−1〜2
 またここで余計なことですが、『外国人からは取り立てることはできるが、あなたの兄弟が、あなたに借りてるものは免除しなければならない』中命記一五−3と、同胞、同じユダヤ人の間だけの規定となっています。
 ユダヤ人が金融業で財を成してことも、この神様の命に逆らったわけではないようです。
 この辺で話に戻りますが、日柄・時間論を研究する上で、占星術と対極を成すこの聖書が、結果として似たような期間を設定したり、用いていることは興味深いものです。
 では、これまで取り上げた天文学・占星術、そしてこの聖書中のサイクル・日柄と実際の人間の生理サイクルや景気循環周期、そして株式市場を併せて次から考えてみましょう。

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1ヶ月、4〜5週は株式市場では強力な節目となる
 人間は別名「小宇宙」とも呼ばれるほど、神秘的で複雑な存在ですが、その存在自体が周期サイクルそのものともいえます。
 その基本は地球が1回転する1日、24時間周期、サーカディアンリズム(これはラテン語で、サーカーは「約」、ディーズは一日から合成された英語)と呼ばれています。
 このサーカディアンリズム、人間の場合は米国やドイツの実験からピタリ24時間ではなく、24.8時間と計算されています(火星の自転周期にほぼ一致)。
 また種類によりますが、植物で23〜28時間、動物では23〜25時間というように、地球の自転周期よりそれぞれのズレが見られるようです。
 あくまでも著者の個人的見解ですが、1日で約50分のズレならば、24時間のズレが生じる日数は…

  24×60÷50 = 28.8日

 やはり月のサイクルに近いものが計算されてきます。
 ではこれに関連して月のサイクルですが、これは女性の生理周期(28〜30日)や動物の発情サイクル(28日前後)にかなり近いものです。
 また株式市場を考える場合、信用取引の決済や、ファイナンスの金利等を考え計算する場合も、1ヶ月間、4〜5週は強力な節目となりやすいといえます。
 ここからも、チャートを開けば周期性の重要性がわかるでしょう。
 また、よく人間の細胞が更新される期間が引き合いに出されますが、短いもので胃の壁は2〜3日間で上皮全体が入れ替わるそうです。
 よくケイ線の基本計算の日数が3日間であるのが多いものです(コマ足等)。
 また人体の臓器中、最も複雑かつ重要な機能(約500種もの働きがあり、解毒機能もある)肝臓細胞の寿命は1年半です。
 これは後述する3年サイクルの半分です。また人間の一生のサイクルはどうでしょう。昔は平均寿命も短かったため、織田信長の「人生わずか50年」という言葉は有名です。
 平均的に考えれば、20代後半で結婚して30才までに第一子誕生でしょう。ここに、「40年」という期間が関係してきます。それは日本の生命保険の契約で70代以降や75才以上の死亡に対して保険の対象とされないケースが多かった点です。
 大体その辺で死亡する数字を見越しての保険会社のワナのような契約です。
 しかしこれで、前述の聖書中の「荒野での40年」で完全に世代交代させた神様もよく人間の寿命を計算していたことがわかります。

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日本の景気サイクルは2〜3年周期で変動している
 ではここでは一般に認められている景気循環サイクルを取り上げてみます。

◎コンドラチェフの波
 ロシアの経済学者ニコライ・コンドラチェフが提唱した長期波動。
 景気の波動は、底から上昇そして下降し、また底へと、底〜底まで50〜60年の周期で変動するとしています。丁度、木星と土星の公転サイクルの公倍数六〇年に近いようです。

◎クズネッツ波
 アメリカの経済学者ワードウェル・クズネッツが提唱したサイクル。GNPの成長率を解析した結果、建設投資などの要因で17〜20年のサイクルを発見したといわれています。
 日本の場合は、戦後の経済活動の中には、明確な形では観察されてはいないようです。

◎ジェグラー波
 これは企業の設備投資循環サイクルによって引き起こされる7〜10年の周期です。
 また、政治・経済・社会現象などのあらゆる面にも影響を与える周期ともいわれています。
 最短で6年ですが、平均で約8年のサイクルで、前述の天王星が十二星座の一つを通過する7年、聖書中よく出てくるやはり7年間というサイクルに近いことは要注目です。

◎キチン波
 アメリカの経済学者チキンによって「在庫循環サイクル」と呼ばれる「40ヶ月」前後(3年〜4年)の周期です。
 では実際の景気サイクルはどうでしょうか。これも多くの経済学者が第二次世界大戦後の日本経済で、ほぼ規制的に景気のピークとボトムが、短くて2〜3年から長くて5年前後の周期で変動していることを認めています。
 本書で紹介する日柄分析の基本サイクルをこの3年に置いていることは後述しますが、やはり現実の経済指数の裏づけを考えても、景気と株式市場を予測するうえでの最重要サイクルの一つでしょう。

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日本経済・株式市場は40年間の長期低迷サイクルの真只中
 いきなり今度は「日本史」の時間といきますが、これも周期で分析すると未来の日本の姿と株式市場が予測できるものです。
 投資家の皆さんにとって忘れもしない年、それはあのバブルの頂点1989年12月と下落・暴落の始まりの年1990年でしょう。
 さらに現代日本のスタートの年としては、1945年八月の第二次世界大戦の敗戦の時でしょう。
 さて、もう少し山中式の日柄・時間論につきあっていただきますが、筆者が日本経済と株式市場の分析の基本に置いているのが、天王星の公転周期の84年(上昇42年・下降低迷42年)と、聖書中の40年周期です。
 ではこれもどう適用するかですが…。歴史を少し遡ると、二十世紀の初頭、1904〜5年も、日本は世界の列強の一つに登場した年でした。
 1904年、日露戦争が勃発。
 1905年、ロシアのバルチック艦隊を日本の連合艦隊が全滅させて、米国の斡旋により講和条約を締結。
 この条約では、ロシアは韓国に対する日本の指導・監督権を認め、旅順・大連の租借権と南樺太を譲ったが、賠償金は一円も出さない内容でした。
 多大な犠牲を払ったにもかかわらず、賠償金を取れなかった明治政府に対して民衆は激怒し、各地で暴動が起きました。
 では、この年(1905年)の84年後はいつでしょう?そうです、あの1989年!!つまり、日本は天王星の公転周期のサイクルで、いわば実力以上に世界列強に近づいては、そこから落とされることを繰り返したようです。
 その後の歴史を見ると、さらに無理な軍国主義に走り、経済と国民の暮らしは低迷していき、最後のボトムが日露戦争から四〇年後の第二次世界大戦における敗北でした。
 日露戦争の40年前の日本はどうだったでしょうか?
 1860年代の日本は、徳川幕府から明治政府への政権交代の時期でした。
 この歴史の歯車を急回転させた大きな原因となったのが、1853年のペリー来航と、1854年の日米和親条約、1856年のアメリカ総領事ハリスの着任、といった一連のアメリカからの外圧でした。

 この辺を間単に整理すると…。


   1853年〜米国からの外圧による開国
   1867年 王政復古

         ↓約40年(富国強兵・国力の向上)

       1905年 日露戦争勝利(日本の国力の絶頂期)

   ↑    ↓約40年(低迷・下降)

  84年  1945年 敗戦

   ↓    ↓約40年(高度経済成長)

       1989年 バブル崩壊


もうおわかりでしょうが、日本という国が84年周期、約40年サイクルで似た歴史、同じ絶頂を迎えては40年ほど苦しみ、ドン底に行き、そこからまた40年近い上昇後、また世界中からいじめられることを繰り返しています。




日経二二五値幅と日柄グラフの解説
戦後再開されて以来の大勢上昇波動として、第一波動は1950年〜53年(上昇率5.3倍)、第二波動は1954〜61年(上昇率5.8倍)、第三波動は、1965〜73年(上昇率5.3倍)、第四波動は1974〜81年(上昇率2.1倍)、第五波動は1982〜89年12月(上昇率5.7倍)、となっています。第四波動を除き、他の三回は、安値から平均5.5倍の上昇でした。つまり日経二二五の最安値を12879円と考え5.5倍とすれば日経二二五は6万円台に、また戦後の第一、第二波動のような大幅上昇となれば10万円台もありと計算できました。しかし、その後の推移が全てを物語っています。さて、2002〜3年にかけては89年以後の3年サイクルからも、12年サイクルからも、底打ち上昇の期待が出来ます。




周期投資法の予告とその後の全体相場
『山中式周期投資法』は2002年4月に出版されました。(記号▽)
出版した時点では既に2002年の年初で大底打ちし上昇トレンドに入っているという意見大多数でしたが、周期の法則通りに2002年の秋〜2003年4月で大底形成となりましたチャートは日経500種(記号▲▲)

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『頭で儲ける時代四月号』の株特集で公開した出来高に関する検証データ
チャートと出来高がわからない

Q4では移動平均線と出来高を併用して有効性を示すようなデータがあれば教えて下さい。

Aでは読者限定で出来高の増減と移動平均線との併用のデータを特別に公開します。

 まずは次の『出来高指標の検証データ』をご覧下さい。過去300週間に遡り対象は全上場銘柄を対象です。移動平均線のゴールデンクロスから二十週間以内の最高値までの上昇率が最上昇率、最安値までの下降率が最下降率。
 さらにゴールデンクロスした時の株価と、それから二十週間後の株価との変化率の比較が三番目の期間終了変化率です。

  最上昇率 最下降率 期間終了
移動平均13週線と26週線のGクロス
+32.93% -18.03% +1.41%
同Gクロスに加えて三週連続出来高増
+31.88% -20.25% -0.32%
同クロスに加えて三週連続出来高減
+32.24% -17.46% +5.08%
同Gクロスに加えて出来高平均上昇
+35.56% -20.52% -0.20%
同クロスに加えて出来高乖離+50%
+38.36% -21.06% +0.53%

 連続して出来高が増加しても減少しても上昇率はあまり変わりません。四番目の『出来高平均』とは連続する株価の平均から株価移動平均線を作るのと同様に、毎回の出来高を加算して平均線を作る作業です。この場合は株価の移動平均線と同様に13週出来高移動平均の値を計算します。この平均線が右肩上がりの場合に、この『出来高平均上昇』となるわけです。比較すれば出来高そのものの増減よりもこの出来高平均の上昇と、移動平均線のゴールデンクロスを併用したほうが若干上昇率は良いようです。

最後に出来高乖離です。これは移動平均線に対して株価がどれほど上下に離れているか、つまり乖離しているかを移動平均線乖離といいますが、これの出来高版です。つまり平均出来高に対して出来高が急増すると出来高乖離がプラスの大幅乖離となります。データでは毎週の出来高の13週平均に対してその週に五割増以上の出来高急増があった週に、13週と26週移動平均線のゴールデンクロスがあったケースです。これが最も好成績となっています。このように出来高急増をともなった買いサインは比較的有効です。
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